ミミりんごの毎日 …ここに私がいる…

どこにでもあるような ないような そんな私の日常

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~二日間(4)『無念の敗退』

試合前日、息子が学校から帰ると

「先生が準決勝と準々決勝は出させてくれるって!
そこは3年生でがんばれって言ってくれたよ!!」

と嬉しそうに報告してくれた。

「よかったねー。うん、がんばろうね。
じゃあ、診察とリハビリ、がんばって行っておいで」

診察の結果は、骨は無事くっ付き、ギブスもここで終了、
これからはリハビリに専念すると言うものだった。
リハビリの担当医にも今回の試合の事は話してあって、
「最強のテーピングを考えます」と言ってもらっていたので、
この診察の後、そのテーピングを受けて息子は帰宅した。
そして、夕食も食べていないのに
「練習に行って来る!」と、夜の卓球教室に出かけて行った。
初めての素手での練習だった。それも試合前日の。。。

そして試合当日。
出かけ間際に息子の準備の悪さを叱りつけてしまったので、
後でたくさん応援してあげなくちゃと思いながらも、
準々決勝は午後からだからと、のんびりいつもの土曜日のように過ごしていた。
すると、10時過ぎに部員のRくんのお母さんのNさんからメールが。

「Tくん、3-0で勝ちましたよ。でも、手が痛いみたい。
決勝トーナメントまでは試合に出ないかも」

私は慌てた。

「ありがとう。今行きます」

そう短文メールを打って、テーピング用テープとはさみだけ抱え、試合会場に急いだ。

前の日記でも書いたが、私は今まであまり真面目な親ではなかったので、
息子の試合は一度も見たことがなかった。
なので、学校代表として出る団体戦で、息子ががんばる姿を見るのを、今までとても楽しみにしていた。

出番は午後からだと聞いていたのに、もう出させてもらったんだ。
けど、手が痛いって?どうしたんだろう。
無理して手を傷めちゃったのかな。
昨日ギブスを初めて取ったぐらいだし。
メールが入るって事はよっぽどの痛さだろう。
もしかしたらこのまま試合にも出れないかもしれない。
それなのに、私はその最後の試合も見て上げられなかった。
なんてことだろう。。。


会場へ急ぐ車の中で、一人で色々考えをめぐらすうちに、私は涙が止まらなくなった。
「準々決勝からだよ」の言葉をそのまま受け取って、
ゆっくり出かけて行こうとした自分を責めた。


そして、会場到着。すぐに息子を探す。
声を掛けるとすごく迷惑そうな顔をした。
「ものすごく痛い。とても試合は出来ない。
決勝トーナメントまで手は使わない」と言う。
この時は本当に痛がっていた。今まで見たことないほど、、
手を傷めた理由は、第2試合を応援中、
玉が飛んできたのでそれを拾って左手で投げ返したら、激痛が走ったとの事。
試合で痛めたんじゃなかったんだ、、、(この辺、ドン臭い息子だ)

後で聞いたことには、Nさんには「手が痛いことは先生に言わないで欲しい。そしてお母さんにも言わないで」と言ったんだとか、、、

顧問の先生にもこの直後にお会いした。
「決勝トーナメントまでは温存させます」
そう先生は言った。

それから夫に連絡を取る。
冷却スプレーや消炎剤を買って、夫も会場に駆けつけた。
念のために昨日までつけていたギブスも持って来ていた。
息子に話すと「保冷財をもらったので少しずつ治ってきた」と言う事なので、
「痛くなったら教えてね。すぐ処置するから」とだけ伝えた。

その後の予選リーグ2試合は、別ペアが出場した。
ちなみに、中学の卓球の団体戦は、4人のシングル、1組のダブルスで戦われる。
第3試合は、ダブルスは簡単に負けてしまったので、
それを見て息子も奮起し「決勝トーナメントは俺がやってやる」と闘志をあらわにしていた。

そして、昼食を挟んで決勝トーナメントが始まった。
昨日先生に「出してやる」と言われた準々決勝だ。
しかし、2階の観覧席から見ていたのだが、なんと息子の名前がコールされない。
その後、ふらっとその場所からいなくなる息子、、、、
私は探しに行く。
ちゃんとベンチに戻っていた。ほっ

その試合は3-0で完勝。

そして次は準決勝。
今度こそと思って見ていたら、試合開始前に、ふらっと息子がいなくなるのが見えた。
その後選手コール。
また息子の名前はない。。。

ふらっと消えた理由・・・
これは翌日に分かったんだけど、
自分が選手として選ばれなかった事で、ショックを受けての放心だったよう、、、、

その相手の学校は、過去に何度も試合をしている相手。
過去に1度だけ団体戦として負けたが、
ダブルスに関しては、要するに息子ペアは、相手校のペアに負けたことがなかったらしい。(息子談)
だから、息子は「この学校には絶対勝てる」と自信を持っていた。
しかし、その試合に選手として選ばれなかったのだ。

そして試合開始。4組が一斉に試合を始めた。
ダブルスがあっさり負ける。
2番手が勝つ。
1番手、フルセットで負ける。

卓球団体戦はは3勝で勝ちが決まる。
要するに3組が負けたら負けなのである。
もう負けられない。
4番手が接戦だ。みんなで声を張り上げ祈るような応援。
息子も両手を合わせて祈っている。

私としては、この後の決勝でコートに立つ息子が見たい。
そうじゃなくちゃ、息子の団体戦姿、ダブルス姿を見ないで終わってしまう。
仮に彼が決勝に出られなくても、県大会での勇姿を見たい。
今までも何度か県大会に行っていたのに、私自身は見る事は出来なかったから、
今度こそはどうしても見たい。県大会へも応援に行きたい。

みんなそれぞれの思いで、4番手の試合を見守っていた事だろう。

しかし、、、、
なんと負けてしまったのだ。
エースの彼が、まさか、、
そして、常に県大会へのシード校だった我が校が、まさかの地区大会敗退。

試合が終わった瞬間、部員みんな、そして応援に来ていた父兄も、その場に泣き崩れた。
自分の息子が出ていない試合でも、こんなに負けは悲しいものなんだ。
それは、朝からずっと応援を続けていたせいもあるだろう。
愛校心ではなく、必死にがんばり続けてきた選手一人一人が、愛しくて仕方がないのである。
しばらく、声もなく泣き続けた。Nさんや、その他の父兄の方々と一緒に。

そして、顧問の先生、コーチ、部員たち40名強が、2階の観覧席までやって来た。

「応援、ありがとうございましたっ」

みんなが泣いている。コーチも泣いている。息子も泣いていた。
それに対して父兄も、涙声で
「おつかれさまでした」
と言った。

その後、最後の試合でがんばっていたA君が嗚咽をあげて泣き、コーチが盛んに慰めた。
彼はすごいプレッシャーの中にいたのだろう。
誰もが彼が負けるとは思っていなかったし。
私たちは彼を責める事など絶対しないのに、彼は自分自身を責めていたに違いない。
自分のお母さんにも「絶対に応援に来ないで」と、一人で戦っていたAくん。
本当に頑張ったね。みんなが君の闘志と頑張りを見てたよ。

一団が去る間際、うちの子の名前をコーチが呼びながら慰める声が聞こえた。
そして誰もいなくなったはずの場所に、一人仰向けで、手で顔を覆い寝転ぶ少年がいた。

息子だった。

私は静かに近づき、タオルを彼にかけ、持っていたお茶を渡した。
「サンキュー」
お茶を受け取る時、彼の手の中から白いお守りが零れ落ちた。
それを私が拾いながら「残念だったね」と言った。
「また明日の個人戦でがんばろう」と。
すると息子は
「俺が出ればよかった。あれは負ける試合じゃなかった。
先生に『俺にやらせて』ともっと強く言えばよかった」と言ったのだ。


こうして、息子の中学最後の団体戦は終わった。
しかし、息子自身には大きな悔いを残したまま。
結局息子は予選1試合にだけ出させてもらった。
きっと決勝に進んでいたら、息子が試合に出させてもらったとは思う。
息子も顧問の先生にそう言われたらしいし。
だから、準決勝は別ペアで行くと。
その采配が果たして合っていたのかどうか。

ただ先生も、勝ちを信じて選んだメンバーだったとは思う。
そして、部員たちも十分がんばった。
選手も、応援する者も。
誰も負けを責めてなどいない。
先生は終わった後「これが現実だ」と言っていた。
本当にそうだとも思う。
これは潔く負けを認めるべきなのだろう。


ただ、家に帰ってからも悔しがる息子。

「こんなに出させてもらえないとは思わなかった」

それはそうだろう。準々決勝と準決勝は出れると信じていたわけだし。


「あのペアは問題があったんだ。俺が出てたら負けていなかったのに」

これには私が怒った。

「元はと言えばあなたが怪我したからいけないんでしょう。
あなたが骨折してなかったら、こんなことにならなかったのかもよ」

「ひどいよ、お母さん」

「お母さん、それは言いすぎだ」(←夫)

「でも、人のせいにしちゃだめだ。
不注意なあなたも悪い!」


この後息子は塾に行った。
試合にあまり出ていなかったので、体力も消耗していなかったらしい。
塾に行って勉強などしていたら、試合結果については諦めも付いたようで、
その後は試合の話にはならなった。


さて、明日は個人戦だ。
明日こそ、息子の試合姿が見られるかな。
個人戦だから、気負うものもないし、気楽に行ってみよう。



そう思いながらも、私はその夜、ほとんど眠れなかった。
息子の無念さ・悔しさを思うと、可哀想で、切なくて、、、
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[ 2006/07/19 08:05 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
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[ 2006/07/19 20:07 ] [ 編集 ]
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[ 2006/07/19 23:08 ] [ 編集 ]
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