ミミりんごの毎日 …ここに私がいる…

どこにでもあるような ないような そんな私の日常

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~二日間(3) 『焦る気持ち』

抜糸した翌日から息子はラケットを握り始めた。
初日は私が学校の部室まで出向いて、ギブスの上からぐるぐるテーピングをした。
とにかく、あと2週間で復調せねば。

「無理してまた再手術になったなら
その時はもう諦める。そうならない限りがんばる」

息子の意志は固かった。
息子は時々痛みにあえぎながらも(部員のRくんが後で教えてくれた)、
ラケットを握れることの嬉しさで、私には泣き言ひとつ言わなかった。
放課後だけじゃなく、朝も昼も練習場に出かけた。
金曜夜の卓球教室にも、診察の後の空腹の中でもがんばって出かけた。
とにかく3週間のブランクを埋めたくて。。。その一心で。


しかし、翌日の対外試合にはもちろん連れて行ってもらえなかった。
翌々日の試合は3年生全員が出る試合だった。
でも、息子は出られない。
顧問の先生は「応援に来ても来なくてもどちらでもいい」と言ったらしい。
本人も迷っていた。

けど、私が「今まで散々応援してもらったんでしょ?
それも部員のみんな、団体戦には自分が出れないのに、あなたのことを応援してくれてたんでしょ?
だったら行っておいで。今度はあなたが応援する番だ」そう言って送り出した。

その翌週、小学校からの同級生、同じ部員仲間のRくんのお母さんNさんから初めてランチに誘われた。
多分私の気持ちを察して声を掛けてくれたのだと思う。
レストランまでの道中、車の中で色々な事を話すうちに、私は堪えきれず泣いてしまった。
夫の前でも泣いていなかったのに。。。
そのRくんのおかあさんも驚いたようだったが、冷静な口調で励ましてくれた。
私はほんのちょっとだけ気持ちが楽になった。


一方、息子は苦しい気持ちになっていたようだ。
試合1週間前ぐらいの頃、息子がすごくつらそうな顔をして朝起きてきた。
どうやら眠れなかったようで、私は心配になって息子に聞いてみた。

「練習の調子はどう?ダブルスの練習に入っている?」
「まだやらせてもらえない。どうも先生は新ペアが気に入っているようだ」
「それってあなたは試合には出させてもらえないかもって事?」
「そうなんじゃないかな・・・」
「だったら、ダブルスの練習をやらせてくれって先生に明日言いなさい」
「うーん、でも、、、」
「言ってごらん。そうじゃないと、本当に出させてもらえなくなっちゃうよ」
「うん、わかった」

翌日「どうだった?」と聞くと「ダブルスの練習に入った」とは教えてくれた。
(けれど、実際は息子は顧問には何も言えなかったようだ・・・)

息子が思うに、新ペアへの力の掛け方が息子達ペアのそれとは違うようで、
その差を意識するほどに、息子はどんどん落ち込んで行った。
もちろん、息子の手を心配しての顧問の配慮もあったはずだが。

それでも、元気を振り絞って、その夜の練習にも出かけて行った。
私は我が子のその健気な後ろ姿に、思わず胸が熱くなった。
<日記:霧の中>



翌週月曜日、学校に出向く用事があった私は、ばったりと顧問の先生に出食わした。
そして、この時とばかりに、私は勇気を持って自分の気持ちを話す事にした。

「息子は今までこの試合のためにずっとがんばってきました。
でも本人、試合に出してもらえないんじゃないかと不安のようです。
息子は新ペアには技術では負けていないつもりでいます」

「そうでしたかぁ。。
うん、つい最近も焦ってる姿が見受けられたんで気になってはいたんですが。。。
個人戦には出させますよ。
団体戦のほうは、○○が力を付けて来たからねぇ。
彼は運動能力のすごく高い子なんですよ。
まぁ、T(うちの息子のこと)にも『きっと団体戦でおまえの出番もあるはずだから』とは伝えてありますから」

「ぜひぜひ、団体戦のほうもよろしくお願いします」
私は深々と頭を下げた。



私はこの時、息子が感じているのと同じことを感じてしまった。

「先生は息子より確実にあの子を買っている」


帰宅してからは大きく落ち込んだ。
先生に直談判した自分にも自己嫌悪だった。
そして7/11の日記に自分の気持ちを書いた。


今までずっと団体戦レギュラーとしてがんばってきたのに、
試合1ヶ月ちょっと前になって、怪我のためにいきなりレギュラーを離れ、
必死で自己トレーニングして練習に戻ったのに、大会1週間前になって、
今度こそレギュラーをはずされたと実感した息子の気持ちが想像できたのは、
昔、同じ卓球と言う競技を私自身がやっていたからだけではないだろう。
全部員約40人の中、6人だけが得られるレギュラーの座。
それを得るために彼がどれだけ努力をして来たか。
小学生の時から卓球教室に出かけて行く彼を見ていた私には、痛いほど彼の気持ちが分かった。


だから、こうやって、顧問の先生に思わず口走ってしまったんだ。



とにかく、私はこんな恥ずかしい、馬鹿な親なんです。
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[ 2006/07/18 11:27 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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